歳時記

今年は例年と違い異常な天候で、平年と比較すると10〜14日くらい季節が遅れてスタートしました。5月の3ヶ月予報ですと冷夏になる可能性は大とのことで夏野菜の定植等幾分遅らせたり、水田の水管理に気を配ったり気の休まることがありません。
入梅の季節なのに6月に入ると平均して暖かく、梅雨独特のじめじめした雰囲気が見られません。7月に入ると時折入道雲が発生し、雷雨となることもしばしば。本来の夏らしい気候です。それにしても夏日・真夏日と繰り返し訪れるのには閉口します。冷夏の年ですとお盆の期間中でも日中肌寒く、暖房器具を頻繁に出し入れし暖を取ったものです。 良く考えてみるとうれしいことですよね。夏らしい夏を期待できそうですから。
 7月に入るとホタルが庭先で飛び始めました。本当に夏だな〜としみじみ思います。夏の定番はやっぱり
スイカでしょうか。冷えたスイカとかき氷。食べても食べても喉を潤すことができません。トウモロコシと新ジャガのホクホク感。夏でないと味わえないものばかりです。子供の頃、夏休みになると砂埃を上げながら自転車を踏んでシャーベットアイスを売るおじさんがチャリンチャリンと鈴を鳴らしながら訪れます。何もない時代、このシャーベットアイスが何よりもご馳走で、鈴の音が鳴り響くと勇んで両親におねだりしたものです。なんか懐かしいね。懐かしいといえばこれにつきます。

※ばたんきょう(巴旦杏)

ピンポン球くらいの大きさの果実ですが、すももの一種です。熟す前の青い実を収穫し塩漬けにします。漬け込み具合を確認し、ガリガリという音を気にしながら食べますが、この酸っぱさは半端ではありませんが、なんか夏の暑さにあうんですね。川で水遊びをした後で食べたりすると身震いがします。今はばたんきょう(巴旦杏)の木がある家はほとんどありません。食べるものが無かった時代どこの家にもあったのですが、品種改良が進み古い木は殆ど切り倒されてしまいました。

夏の風物詩といえば、うちわと扇風機でしょうか。我が家にはエアコンはありません。何とか扇風機で過ごすことができます。真夏日・猛暑日にエアコンの部屋から外に出ると一気に汗が噴き出しますが、扇風機にあたっていると肌に優しいのか外気に適応しているのか猛烈に汗が噴き出すことはありません。寝苦しい夜は2〜3回しかありませんので、扇風機をかけて寝ると熟睡。田舎暮らしはそれなりに快適です。春は春でカエルの大合唱、一晩中賑やかです。うるさいと言うより子守歌ですね。


「おばあちゃんの森」の秋風景

 おばあちゃんの森では、気温が高く暑さが続いたため夏野菜は順調に育ち、大きさも形も見違えるほど立派に。特に日照りナス言われるくらい、日照時間が長く気温が高ったため色つやが良く、形の大きなナスが十分なくらい収穫することができました。
ほどほどに気温が高く、天候が安定していると作物は順調な生育を見せてくれます。作る方にとっては楽しみな毎日ですね。

天然のきのこの「もたつ」はあっという間に終わってしまいます。出始めてから2日目位で採らないと4日目には全て流れて(腐敗)、食用に利用できません。きのこの王者「マイタケ」のように早生・中手・晩生とあれば良いのですが、もたつはあるとき全山一斉に出て、4日目位で手が付けられないような状態になります。見つけるタイミングを逸するとその年の収穫はゼロと言うことになりかねません。もたつは大根おろしに酢醤油、または味噌汁に入れると大変な美味しさとなりますので貴重ですね。収穫期間が極めて短いため、収穫量も多くはありませんので知っている人は収穫に余念がありません。真剣ですよ。雪が降りてくるまでの期間、これからは「むきだけ」「なめこ」といったきのこが主流となりますが、倒木の腐敗状況・降雨量・気温等が複雑に絡み、山に入ったからと言って簡単にきのこに巡り会えるものでもありません。
 これからの季節天候が不順となりますので、濃霧が発生する確率も多く、一瞬にして方向を見失う危険性があります。入山する前に、これから入る山の形・地形、特に沢の切れ込み等全体を頭にたたき込む必要があります。入山したら常に自分が現在どこにいるのか、先に頭にインプットした地形図と常に照らし合わせ安全を確保することが大切です。またこれからの季節雨具は必ず携行して下さい。風があると寒さも増します。雨・みぞれの可能性もあります。体温の低下を防ぐためにも雨具と少し厚手のシャツ、それに非常食(おやつ)。絶対に忘れませんように。

「おばあちゃんの森」では今年の秋もお米の収穫のお手伝いを「鳴子の米プロジェクト」に依頼しました。11/23・24日脱穀に来て頂いた方は、農林水産省の佐藤大祐さんと麻布大学獣医学科の芹澤理紗さんの両名。本当に一生懸命働いて頂きました。ありがとうございました。80歳を超えた両親は大助かり。皆さんのようなボランティアの方々に支えられないと中山間地での農業は難しくなっております。感謝に堪えません。また現状の農村の姿を見て頂き、都会と農村の交流が深まれば地域はまだまだ活性化していくものと思っております。多くの若者達そして熟年層の人たちが休日農村で過ごす機会が増えることを望んでおります。その分農村でも受け入れ体制の確立が課題ですね。ボランティアの方々にあまり負担をかけないおもてなし。頑張らないとね。


■おらほの標準語

「ほでなす」
認識がない(そのことに知識がない。)
  何も考えず仕事を進めたり行動したりするときのことを言います。
例) 何をさせてもあいつはほでなすだ。と言うように使います。
  少しだけ、あいつはお馬鹿さんだというニュアンスが 入っているんですね。

「まぐれる」
硬直して気を失うこと(てんかんと違います)。1〜3歳ぐらいまでの子供に多い。気絶のひとつかな。

 発音の仕方は、4文字とも一定の音階でしゃべること。特に「ぐ」の発音に注意。はっきりと「ぐ」と言わない事が大切。濁音の2乗を心がけて下さい。
例) あの話にはまぐれた(あいつには俺もまぐれた)と言うように使います。
  あまりにもおもしろい話、または突拍子もない話を聞いたときに使います。
  

「かぶだれ」
川や小川を渡るとき、川底の石に足を掛け滑って転んだとき。または川から岸に上がるとき、川に下りる時等、足を滑らせ転倒し、全身の着衣が濡れた場合の事を言います。特に転倒し一瞬にして全身が水で濡れたときの事を言います。
例) 今日きのこ採りに行って、沢を渡るときに「かぶだれ」したので早く帰ってきたと言うように使います。

「ひまだれ」
暇を垂れ流す。または、あまり意味の無いことをする場合のことを言います。
例) (仕事を指示され)「ひまだれ」な。とつぶやく場合などに使います。
   または、そんな「ひまだれ」なこと、していられね。などと言いますね。



■写真で見る四季の風景

共有地・春の野焼き

        福寿草

水仙

水稲の育苗
水稲の種まき風景
新緑の雪渓沢
自宅庭の秋の花
秋の花コスモス

清流魚のヤマメといわな



Copyright (C) 2009 旬菜工房おばあちゃんの森. All Rights Reserved.